ビションフリーゼは、体重5.0~8.5kg、体高23~30cmのフランスが原産の犬種です。
ビションフリーゼのルーツとなる犬は、地中海沿岸にいたウォータースパニエルと白い小型犬のミックスと言われており、バービションという系統名で確立されていました。
バービションは、『ビションマルチーズ』『テネリフェ』『ボロニーズ』『ハバニーズ』の4つの種類に分けられていましたが、中でも、船乗りによってカナリア諸島のテネリフェ島に持ち込まれたとされている『テネリフェ』が現在のビションフリーゼとほぼ同じ犬種と言われています。
14世紀にはテネリフェ島からイタリアへ、16世紀にはフランスへ広まりフランシス1世やアンリ3世などの王族にも愛されるとともに、更に小型化改良が進められました。
18世紀には、宮廷の有名画家のゴヤの作品の中にも描かれる程、人気を博していました。
しかし、フランス革命により、貴族の犬のレッテルを貼られ数が激減します。
そのため、19世紀には純粋な血統のビションフリーゼは僅かしか残っておらず、絶滅の危機に追い込まれます。
その後、フランスの愛犬家の手によって、純粋なビションフリーゼの救済運動が行われ、1933年に正式に『ビションプワルフリーゼ(巻き毛のビション)』と命名されました。
しかし、第二次世界大戦により、再び存続の危機にさらされますが、1950年代にアメリカに持ち込まれ、斬新な綿でできたようなアフロカットのパウダーパフスタイルが人気を奏し、世界中で愛される犬種になりました。
ビションフリーゼの特徴
分類は小型犬ですが個体によって差が大きく、中には中型犬のサイズにまで成長することもあります。
プードルのようなカールした巻き毛が特徴的で愛らしい犬種です。
被毛はダブルコートであるため、換毛期には抜け毛が多いので、こまめにケアをしてあげましょう。
ビションフリーゼのカラー
ホワイト
子犬の頃には四肢の先や耳などが薄い茶色などの差し色がはいることがありますが、大人になるにつれてほとんどが白く変化していきます。
ビションフリーゼの性格
知的
活発
陽気
社交性が高い
ビションフリーゼは、知的で活発、そして陽気な性格をしています。
しつけなどの理解も早いため、遊びながら上手に教えてあげると素直に覚えてくれます。
社交性も高いため、人見知りや犬見知りをあまりしません。
そのため、番犬にはあまり向いていませんが、周りから愛されるアイドルのような存在になれることでしょう。
ビションフリーゼがなりやすい病気
犬の病気情報は、姉妹サイト・わんきゅうで解説しています。