セントバーナードは、体重54.0~82.0kg、体高65~90cmのスイス原産の犬種です。
日本ではアルプスの少女ハイジに登場するヨーゼフのキャラクターモデルになりました。
セントバーナードのルーツとなった犬は、ローマ帝国の軍人が連れていた軍用犬であったのモロシア犬とされています。
モロシア犬は当時は番犬として飼われることが多かったのですが、寒く厳しい雪の中でも怯まずに進む体力やそれに耐えうる体、そして勇気と根気、探索能力が認められ、改良が進みました。
そして、犬種名にも充てられた聖ベルナール(Saint Bernard)僧院へ寄贈され、雪中遭難救助犬として働いた犬たちが、現在のセントバーナードの基礎となりました。
中でもとくに有名なのが、生涯を通して40名の救助を行ったバリー号です。
セントバーナードのイメージと言えば、遭難者の体を温めるためにラム酒入りの小樽をぶら下げた姿を思い浮かべる方も多いと思いますが、この姿は実際の当時の救助活動を行うセントバーナードの様子であると言えます。
残念ながらバリー号は、41人目の救護者の元に向かったところを狼と間違われ撃たれたことが原因で亡くなってしまいましたが、他のセントバーナードの活躍もあって20世紀までに2000人以上の遭難者を救出したと伝えられています。
しかし、当時のセントバーナードは長い間、限られた個体で繁殖を繰り返していたことにより、重い遺伝性疾患が現われ絶滅の危機に瀕していました。
そこで、19世紀初頭にスイスに渡り、ニューファンドランドを交配させることによって、種を後世に残すことに成功しました。
セントバーナードの特徴
セントバーナードは雪中遭難者を背中に乗せ、安全な場所まで運んでいたことから、メスでもがっちりとした体をしており、オスであれば成人男性の体重を超えるほど大きく成長することでしょう。
毛並みはロングヘアードとショートヘアードがおり、長さに違いがあります。
セントバーナードのカラー
レッド&ホワイト
ブリンドル
など
セントバーナードの性格
我慢強い
温厚
甘えん坊
セントバーナードの性格は我慢強く温厚です。
また、動きも大型犬ならではのゆったりさがあります。
そのため、小さなお子さんがいる家庭でも安心して遊ばせることができる犬種です。
しかし、表情が乏しいため、体全体の動きをみて犬の気持ちを判断してあげる必要があると言えます。
セントバーナードがなりやすい病気
犬の病気情報は、姉妹サイト・わんきゅうで解説しています。