サモエドは、体重16.0~30.0kg、体高48~60cmのロシアのシベリア原産の犬種です。
サモエドはシベリアのツンドラ地方の遊牧民族であるサモエド族と共に古くから生活を共にしてきた土着犬で、原始犬に近い犬であることがわかっています。
サモエドは、トナカイなどの番犬やカモシカなどの狩猟、人や荷物を運ぶそり引き犬として働いていました。
シベリア地方は世界で最も寒い定住地としても知られている場所で、1981〜2010年までに観測された最低気温はマイナス67.7℃にも達する場所であるため、サモエドのフサフサの被毛を生かして暖房変わりにお互いに身を寄せ合って寝ていたこともあったようです。
この極寒の地のおかげでサモエドは他の民族や他の犬種とは隔離された生活を送ってきたため、交雑が全くなく純血性が保たれていたことから非常に原始に近い姿のままでした。
サモエドが世界に知られるようになったきっかけは、19世紀後半にサモエド族を訪問し、生活を共にした動物学者がサモエドを故郷であるイギリスに持ち帰ったことでした。
そして、1870年~1912年にかけて行われた北極、南極大陸遠征の犬ぞりメンバーの中に抜擢されたことによって、世界中に知れ渡ることになります。
今となっては純白のイメージが強いサモエドですが、イギリスに持ち帰られた頃は、ブラックやブラウンなどの毛色も存在したようですが、本格的な改良が加えられたことにより、ホワイト一色になった経緯があります。
サモエドの特徴
サモエドの特徴は、口角を上げ笑っているかのような愛嬌溢れるサモエドスマイルです。
フワフワの被毛は、全身を寒さから守るために長いオーバーコートと、密集したアンダーコートの二重になっています。
また、耳の先端に茶色がかった被毛が現われることがありますが、これはビスケットといってスタンダードの範囲内に収まるものなので安心してください。
サモエドのカラー
ホワイト
ビスケット
など
サモエドの性格
社交的
知的
穏やか
サモエドは古くから人間と共に寄り添いながら生活をしてきた犬種であるため、非常に社交的で穏やかな性格をしています。
そのため警戒心が薄く、番犬には不向きと言えます。
家庭内では、愛らしいマスコット的な存在として皆から愛されることでしょう。
サモエドがなりやすい病気
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